回り道のようでも

先人の知恵、淘汰された教え、理に叶ったアドバイスには耳を傾けること。

わかっているつもりでも、傾け方が不十分だったり、若い頃は100%素直に受け入れ難かったり…

焦っている時などは、「取り敢えず…」と自己流でごまかしてみたり…

 

一連の自粛から学校も長らくの休校→ようやく時間短縮・時間差登校に移り始めました。

それまで「早く学校に行きたい」と思っていた生徒、学生たちも家での生活や時間の配分が自分なりのものに定着してしまった今、元のスケジュールで動くことへに戸惑いがあるようです。

 

そのため、ピアノの練習のペースも狂い、ここしばらく良い感じに進んでいた生徒さんも「???」の感じに陥っていました。

そして、結果、冒頭のように突貫工事のような読譜や、音楽的な抑揚のない羅列となって現れ、前回のアドバイスなどふっとんだ状態でした。

 

・1拍ごとに構成音が変わるアルペジオ→和音にまとめて弾き、和声の進行と運指を把握しながら練習→強弱記号の指示がなくてもこの時点で和声感や音の進行で感じる強弱をつけてみる。

・p cresc. f、 f dim. p など、どの辺りでどのくらいの強さの変化をつけるか事前に目安を定め、また実際そうなっているか聴いて弾く。

等と言ったことが疎かになっていたのです。

 

そんなことやってたら、練習時間がなくなりそうだから、慌てて何とか音符や休符の並びだけでも体裁を整えておこう…と思う人が結構多いのですが、結局失敗に終わります。(苦笑)

手の内に入りそうなレベルの曲だと初見のような弾き方でも何とかなるでしょうが…

 

なので、手堅く固めつつ、或る程度自由な心持ちで弾けるようになるには、アドバイスを取り入れ実践してみること!

レッスンで再度その方式でやってみると、時間内にできるようになって、本人も納得し「来週までに、自分の時間の過ごし方も考えて、ピアノもちゃんと練習します」と決意表明して帰りました。(笑)

焦って何とかしよう…は良い結果は生まれませんね。

当人が実感・体感して初めて成り立つことですが。

 

次回が楽しみです!