よく聞いてみないとわからない

1950年、ジャック・プラント作詩、ルイ・フェラーリ作曲のシャンソン。

当時「魅惑のシャンソン王子」と大人気のアンドレ・クラヴォーが歌いヒットしたそうですが、詩の内容はご存知ですか?

概要は「ドミノ、ドミノ…」と愛する人・ドミニクの愛称を呼びながら自らの熱い想いをぶつけます。

 

シャンソンの詩は魂の叫びのように熱く、激しく、ストレートな表現が多いですね。

日本語に訳したものは、それらを和らげたり、軽めにしたり、一般化したり、いわゆる差し障り無い表現に変貌させているように思います。

それが良い悪いではなく、文化や国民性、聴き手の対象の違いによるのもかも知れません。

この「ドミノ」も自分の方が思いが強く、愛の念が深いが故に、支配欲や嫉妬心にさいなまれ、結構過激な表現が!

 

リフレインは「春が僕に歌いかけるよ。太陽は麗しく、僕の心はオルゴールのようだ。」などとロマンティックに始まります。

しかし中間部は…「気をつけろよ、愛する人。僕にくれた時間より、君を待つ夜は長かった。今度は僕が君を傷つける番かも知れないよ。」とか…「色んなことを我慢してきた。でも誰か他の奴が僕の宝を盗もうと考えていると知ったなら、君の命も価値を置かないよ。僕は君の周囲を見張っているから。」

だんだん、ゾーっとしてきましたか?気質かDVにまで発展しそうなヤバい感じも…

 

そして最後には「怒るのは間違いだった。僕は何も手出しできない。浮気な君は変わらない。それでも僕は君を愛する気持ちは変えられない。いつだって許すから、帰ってきておくれ。もう何も言わないから。」と。

段々気の毒になってきませんか?

二人の立位置、恋愛事情は良く聞いてみないとわかりませんね。

 

ちなみに「ドミノ」という名は男女どちらにも使う名前らしく、女性が男性に向けた歌として表現もできるとか。

詩の内容をご紹介しましたが、今回の演奏はそれらの描写的な表現でなく、フェラーリの音楽から感じるものを軸にアレンジしてました。