長い目で

指導者として生徒さんたちの成長ぶりは本当に嬉しいもの。

そんなことは言うまでもありませんが、またそう感じるひとときがありました。

 

イメージした音、音楽づくりを実現するにはある程度のテクニックが不可欠。

奏法の習得なしに、自分が理想とするような演奏にはなりません。

良くないことを一旦身につけると、修正するのに時間もかかり、そのうち忍耐力もなくなってしまうことも。

読譜の仕方にしても、運指にしても…

 

以前、その辺りが難しかった生徒さんが、高校進学前後からそれらの必要性に目覚め、また音量のバランスやアーティキュレーションにも敏感に判断し、聴き、自ら美しさを求めるようになってきました!

ホントにすごい成長です!

元々、メロディーは勿論、少し複雑な和音も楽譜を見ずに、音源などから聴取(いわゆる耳コピ)で、輪郭を弾いてしまえる能力が備わっていました。

その力が功を奏す時と、そうでない時があり、自分でも歯がゆかったかも知れません。

 

今、各パートを意識してアンサンブルのように演奏する立体感や、曲全体の構成を俯瞰しつつも、練習の過程では、細部も表現や奏法上の違和感が無いか耳を澄まして弾く事など、興味をもってピアノに向かっています。

自分の可能性を信じ、あきらめず長い目で見て…

自分にしかできない表現の域に達する日がくるように。

 

成長の過程を共にできる楽しみを与えてくれて有難う!