夜のしじまに

何かに向かって歩む時、あくまでも自分自身がどれだけ力を尽くしたか、それが要であることは当然。

そして、それをどこかでそっと見守ってくれる人、叱咤激励してくれる人、少しでも達成した暁には喜びを分かち合える人がいたら、最高ですよね!

 

幸運にも、私はそのような有り難い方々に恵まれていますが、大学時代からの友人たちも然りです。

音楽を追求するという共通の目標を持って、同じキャンパスで4年をともに過ごした貴重な体験から結ばれた縁は、何十年経っても変わらず、途中会わない時間があっても、またすぐに再生するから不思議です。

中には高校時代から一緒だった友人もあり、いったい何年の付き合い?と計算すると愕然とします。(笑)

 

私のコンサートでは多くのお客様に嬉しいお言葉を頂戴し幸せな限りですが、また一方、温かくねぎらい、且つ、しっかりダメだしもしてくれる仲間たちにも感謝しかありません。

 

リサイタルでは、毎年テーマを決めてメインプログラムを据え臨んでいますが、最後は皆様お馴染みのクラシックの小品やアレンジ作品、ポピュラーなどでアンコールにお応えしています。

その中で、「ホンマに良かった!アンコールは自分のために弾いてくれてるみたいだった。私のためだけに~」と冗談めかして感激を伝えてくれたことがありました。

 

今回はその曲…

オードリー・ヘップバーン主演の「ティファニーで朝食を」から…「ムーン・リバー」を改めて弾いてみました。

コンサート・バージョンより、シンプルにしっとりと、夜のしじまに浮かび、溶けて行くようなイメージで…

(中間部には<ある曲>のメロディーを挟みましたが、おわかりでしょうか?)