夜の訪問者?

今夜、久々に新進気鋭の金融マンがレッスン室を訪問。

と言っても、取引・商談の類でなく、高校3年までレッスンにしていた生徒さんが所用で訪ねて来てくれたのです。(笑)

 

数年前、大学を卒業し、社会人として独立し一人暮らしをスタートした際には、マンションに電子ピアノを自ら購入するくらいピアノが好きな男子。

それに今レッスン室に設置しているピアノは彼にとって初対面なので、用件が済んだ後「良かったら弾いていってね…」と勧めました。

ショパン、リスト、ドビュッシー、ラヴェル、ガーシュインなど色々な作曲者の作品にチャレンジしてきた彼ですが、今日は「グランドピアノで弾くの久しぶり…あまり練習できてないけど…」と言いながら、スタジオ・ジブリ作品を。

子どもの頃から馴染んできたジブリ――中でもYou Tubeでかっこいい演奏を聴き、どうせ弾くなら動画と同じような「上級」アレンジで!と、先日楽譜を購入したとか。

 

相変わらずの向上心と繊細な音色、そして何より生活の傍らにピアノがある事がとても嬉しく思いました。

スポーツマン体躯のタフな男子とは言え、硬い業界でハードな毎日でしょう…

そんな日々の中で音楽を聴いたり奏でる事が、楽しみであり癒しになっているのだろう…と。

1曲弾いた後、まだ思うように仕上がってないからか、少しばかり照れるように「今もちょっと弾いてみたくなるんですよ…ピアノ。お盆休みには少し時間ができるので、ゆっくりちゃんと練習しようと思ってます。」と話していました。


生徒さんや元生徒さんが多様なスタイルで音楽を続けて行かれる様子を感じるたび、私自身、本当に嬉しい気分でいっぱいになります。

ピアノ奏者や指導者、公教育の教員となり、音楽の専門に進む人だけで無く、ピアノレッスンから離れた後も、趣味として時折弾いてみる人、バンド活動を楽しむ人、ヴォーカリストやベーシスト等、ポピュラー・ロック系のフィールドでプロとして活躍する人など…。

分析した事がありませんでしたが、綴っている中で今わかった気がします。

「嬉しい気分になる」理由が…

それは、様々に脈々と流れて行く音楽を通して「生」を感じるからなのでしょう!