心の平安

本日UPしたのは、フランスの作曲家、シャルル・グノーの「アヴェ・マリア」です。

聖母マリアを讃える「アヴェ・マリア」はカトリック教会の祈りから、様々な作曲家によって音楽作品として生み出され、信仰の如何を問わず広く親しまれています。

 

現在わかってる中で最古の「アヴェ・マリア」は7世紀のグレゴリオ聖歌の中に見い出されているそうです。

そこには新約聖書のルカによる福音書の中から、天使・ガブリエルがマリアに受胎告知(イエス・キリストを身ごもっていることを告げる)挨拶などが詩の前半分が用いられて、後半の祈りは14世紀頃に修道士によって加えられたとか…

 

アヴェ、マリア、恵みに満ちた方、

主はあなたとともにおられます。

あなたは女のうちで祝福され、

ご胎内の御子イエスも祝福されています。

神の母 聖マリア、

わたしたち罪びとのために、

今も、死を迎える時も、お祈りください。

アーメン。

 

さて、グノーはオペラ「ファウスト」で大成功を収めた1859年、「アヴェ・マリア」を出版したのですが、全てが彼の創作ではないのです。

当時から言うと約140年前に作曲されたヨハン・セバスチャン・バッハのプレリュード(平均律クラヴィーア曲集第1巻第1番)を伴奏に用い、

それを元にメロディーをつけ、そして後に「アヴェ・マリア」の聖句を詩に用いたのです。

イエス・キリストの聖母として他の作曲家(シューベルト、マスカーニ、ヴァヴィロフなど)の「アヴェ・マリア」と同様、クリスマス時期にはよく取りあげられますが、今回は前のブログに記したように、お母様を亡くされた方へ心の平安をお祈りし、ピアノソロで演奏しました。

皆様のお気持ちの癒しにもなりましたら幸いです。