ティコ・ティコ

何とも愛らしい音の響きだと思いませんか?

私は、思います。(笑)

今回はラテンの名曲「ティコ・ティコ」(1917年)をお贈りします。

正式な曲名「ティコ・ティコ・ノ・フバ」(Tico Tico no fubá )で、「トウモロコシ粉の中のティコティコ」と言う意味。

で…ティコティコって?

オレンジ色の襟が特徴のスズメ属ホオジロ科の小鳥だそうです。

こちらがティコティコちゃん!(笑)

緊張すると頭部の羽根を立てるので日本では「頭高(カシラダカ)」と名付けられているそうです。

可愛いですね!

高い鳴き声でさえずるこの小鳥を模して作曲されたのかな?と思わせるような曲ですが、実はそうではなく…

ブラジルの作曲者、ゼキーニャ・ジ・アブレウがダンスパーティーで自作曲をピアノと小オーケストラで演奏した際、曲に合わせて楽しそうに踊るカップルを見て、楽団員に「おがくずの中のティコ・ティコ(Tico Tico no Farelo)みたいだ」と呟いたことがきっかけで…

あれ?おがくず?
ピッタリだと思い、団員が曲名にしようとしましたが、既に同名の曲があることに気づき、「トウモロコシ粉の中」 (Tico Tico no Fubá)に変更したのだそうです。

どちらにしてもダンスを楽しむ男女の仕草がティlコ・ティコが餌をついばむ様子に似ていたんですね!

後に歌詞もつけられ、アメリカに進出したブラジル人歌手、カルメン・ミランダが映画「コパカバーナ」の中で歌って世界的にヒットし、また更に様々なアレンジによって今日まで広く親しまれています。

 

今回は何度か登場する同じメロディーを色々手を加え、ピアノの特性を生かしたアレンジを試みました。

猛暑の日々、熱いラテン系のダンサブルなナンバーで燃えて下さい!