ライブ配信の反響が続いていて、本当に嬉しいです!
お喜びや励ましのコメントと共に、チャンネル登録も増え、感謝の毎日です。
前回、御礼blogを書かせて頂きましたが、動画でも感謝と今後への思いをUPしました。
演奏も勿論、配信するにあたって工夫できることを努めたいと思っています。
そして、ライブで演奏したプログラムの中で動画投稿していないものを早速収録しUPしました。
ショパン作曲「ワルツ 嬰ハ短調 op.64-2」です。
39年の生涯を閉じる2年前の作品で、楽曲の中に深い憂愁と繊細な心の移ろいを感じます。
嬰ハ短調という調性にメランコリックな溜息のような主題、各声部に見られる半音階的な進行、テンポを増して旋回する空虚感、中間部の甘い回想、或るいは苦悩を癒す天国的な憧れ…そして、再び訪れる憂い…。
20歳前に母国ポーランドを離れ、ウィーン経由で亡くなるまでパリで生きたショパン。
しかし祖国への情熱、ポーランド人としての誇りは常に音楽に息づいていました。
この曲もワルツという舞踏由来のスタイルから、聴くための芸術作品として洗練されていると共に、ポーランドの民族舞曲・マズルカのリズムが色濃く、ショパンの個性が輝いています。
子どもの頃、この曲を始めて聴いた時、何もわからないなりに、何と神秘的な曲だろう…と魅了されました。
その頃、「ワルツ」のイメージはヨハン・シュトラウスのウィンナ・ワルツや、チャイコフスキーのバレエ音楽のワルツ、また軽やかなピアノの小品…と言ったものでしたので、本当に不思議な感じがしました。
こんな曲を弾いてみたい…と思う1曲でした。
ほんの僅かに秋めいてきたこの頃…
抒情性に溢れたワルツをお聴き下さい。