あと一息

ソナチネ・アルバムに奮闘している生徒さんのレッスン…

古典的なソナチネの様式上の特徴やテクニックも随分掴めるようになり、進度もどんどん早くなってきました。

しかし、各曲、個々に特徴やちょっとした難所もあり、そこはそれぞれ解決しないと仕方ないのですが…

そんなに苦労しない所で、いやにぎこちないので、「???」と思っていたら、どうやら自分で練習して打破するより、「レッスンで先生に教えてもらったら弾けるようになるから、その時でいいや…」と委ねていたとか。(笑)

それだけ信頼してもらって嬉しい半面、「自分でマスターできることは一人立ちして、より成長して欲しい」と伝えると、苦笑いしながら「はい、頑張ります。」と納得でした。

また、「週1回程度、学校帰りにグランドピアノのスタジオをレンタルして、鍵盤のタッチや音色を体感している。」とも伺い、もちろん保護者の方の協力あってこそですが、生徒さん自身の積極性の高まりを感じました。

 

ソナチネの多くは、大ソナタのようにスケールの大きな表現をする所が無く、またロマン派のようなハーモニーの変化や細やかなディティールも無いので、どれも似たり寄ったりの少し退屈な音楽に陥ることもあります。

しかし、各テーマの性格を十分生かし、またそれらを繋ぐパッセージにも息吹を込めて、曲全体に生命力を感じる表現をすれば、なかなか良い曲だ!と練習も楽しくなると思います。

「例えば、こんな風に…」と弾いてみると、真剣に聴き、その後、自分なりの表現をしようとしている感性が育っているので、ちょっとめんどくさい練習も時間を有効に使って、乗り越えて欲しいと思いました。

あと一息で今回の課題も解決!