季節感を味わうプレゼント

今日のレッスンで生徒さんから「お月見とハロウィンなので」とタイムリーなモティーフの生菓子をいただきました。

29日は十三夜、31日はハロウィンと季節感とともに、味覚は勿論、目でも楽しめる可愛い一品一品。

なんとも可愛く綺麗ですが、贈ってくださる人のお気持ちも可愛く綺麗で、本当に嬉しく思いました。

 

自分の目指す音楽表現をするためには様々なものを磨いていくわけですが、それには「感性」「感覚」の鋭さ、豊かさが必要です。

それがあってこその、後の努力があるわけで…

勿論、その努力(練習)を効率的に続けられること自体も才能なのですが…

知性とともに情緒的な部分を耕せたら、音楽も幅が出てくると思います。

素敵なプレゼントをいただいたから言っているのではなく(笑)

 

私が尊敬するある今は亡きご婦人からの教えを思い返しています。

米寿を迎える年代の方でしたが、俳句の講師や国際ソロプチミストでの活動にもご尽力され、素敵なアクセサリーの制作、パソコンも自在に駆使なさるファッショナブルなスーパーウーマンでした。

そんな彼女がある日、「阪本先生。夕べ、お月さん見はりました?」と尋ねられたので、「はい。きれいな満月でしたね。」とお答えすると、

「さすが、先生。最近は空を仰ぎもせず、お月さんも眺めない人がいるんですよ。どんなに忙しくても自然の移ろい、情緒を感じることって大事ですのにね…」と。

日常のさりげない会話の中にも、人生の先輩として我々に知恵を授け、感性を磨くヒントを下さいました。

 

生徒さん達にも伝えていきたいと思います。