10月のピアノリサイタルを前に、先日会場に赴き、当日演奏に使用するピアノの選定をさせていただきました。
これまでザ・フェニックスホールにてソワレ(夜公演)を重ね、アンコールでは背面から梅田の夜景が見える演出でお楽しみいただくのが恒例でした。
今回はマチネ(昼公演)で、その演出も不要となり、また21回目を迎えるにあたって、地元・淀川区のムラマツリサイタルホール新大阪で開催します。
このホールには、スタインウェイ&サンズ(Model-B)とブリュートナー(Model-2)の2台が備えられています。
以前何度も利用させていただきましたが、数年ぶりなので、両方とも調律を済まされどんなコンディションかワクワクしながら向かいました。
同じ曲を1曲ずつ弾き比べ、聴き比べ、軽く録音したものを比較してみたり・・・
ホールの響きを味わい楽しみながら進めていきました。
ピアノの王様と称されるスタインウェイ。
1台ごとに個性があるのは勿論ですが、華やかで豊かな音から繊細且つクリアな音色まで、幅広く多彩な表現に対応してくれます!
アメリカ・ニューヨークとドイツ・ハンブルグの2拠点で生産されていますが、ヨーロッパ、アジアには後者の楽器が供給され、このホールも艶やかなハンブルグ製の銘器でした!
一方、ブリュートナーは他のメーカーとは違う暖かみや温もりを感じる音色が魅力!
アリコート・システム(ピアノの鍵盤を押すと、内部でハンマーが弦を打って発音するわけですが、その打弦される3本の弦以外にもう1本の弦を追加して張ってあり、その弦が共鳴する)という特許を取得している独創的な構造により、独特の豊かな音色を創造しています。
30分が過ぎた頃、ほぼ心に決めました。
そして、ジャズピアニストでもある支配人に(厚かましくも)それぞれの楽器で演奏をお願いし、客席で客観的に聴かせていただき最終確認。
久々にお目にかかりましたが、変わらず懇意にしてくださり感謝です!
その結果・・・
やはり「スタインウェイに決定!」
日々一層努めて秋の本番にこの楽器に再会した時には、より親密に演奏できよう備えて参ります!