この所、連弾やピアノデュオの選曲に携わることが重なっています。
素敵な作品がたくさんあるので目移りと言うか耳移り?する感じで、嬉しい迷いがあります。
ひとつは大学ピアノ科に通う生徒さんが同級生有志で開催するアンサンブルコンサートで演奏するもの。
2台ピアノならではの華やかで多彩な表現、迫力、多声部のやりとりの面白さは好きになるとちょっとハマってしまいます。
随分前になってしまいましたが、私もハマっていた時期があり、様々な作品を調べたり、聴いたり、練習したり、演奏したりしました。
定番のモーツァルトのD durのソナタやラフマニノフの組曲、ラベルのラ・ヴァルスなどの名曲は勿論、アレンスキーの組曲やアルチュニアン=ババジャニアンのアルメニア狂詩曲、ショスタコーヴィチの組曲など渋い作品もコンサートで取り上げました。
相談を受けたのは、本番まで練習期間が短い中でのプログラムなので、なかなか難しいものがありましたが、アドバイスとともに資料本をお貸ししました。
今回は指導に携わっていないのですが、プログラミングの一助になれば幸いです。
また、5月に開催する門下生コンサートで連弾演奏する生徒さんたちへの選曲。
先日、曲調の希望を聞いて、思い当たる作品を幾つかピックアップし、私の手持ちの楽譜を紹介しました。
ハチャトリアンの仮面舞踏会のワルツ、ラフマニノフの6つの小品から「舟歌」、ドボルザークのスラヴ舞曲e mollなど。
その生徒さんにとって初見なので、ゆっくりと弾ける範囲で共に弾いてみたり…
とても楽しい時間となり、お気に入りのものが見つかって、ソロで発表する曲と共に練習の励みとなり、本当に良かったです!
一方、作曲者による連弾オリジナル作品の他、彼ら彼女らが弾いてみたい曲がオーケストラ作品やポピュラーも場合も…。
市販の楽譜に適当なものが無い際は、その生徒さんの現在の技術を駆使しながらも演奏効果の高いものとなるよう、私自身が編曲し、この前3名に譜面をお渡ししました。
門下生コンサートではsecondo(低音部パート)を私が担当しますので、色々工夫していい感じに仕上げましょう!
生徒さんの中で音楽活動をしていて、連弾リサイタルを企画中の人や、コンサートの連弾出演のために曲選びの真っ最中の人もあり、好みやコンセプトを反映しながらも良いプログレミングになるよう検討しているところです。
優れた作品に囲まれ、ひとつひとつ吟味する時間もまた豊かな音楽のひとときに感じます。