毎春開催しているMUSIK KONZERT 阪本康生門下生コンサート(発表会)。
今年はさる5月3日、豊中市立文化芸術センター小ホールにて無事終了しました。
前日の雨模様と打って変わって、爽やかな青空の佳日に恵まれ、ラッキーでした。
今回の会場はピアノコンクールの審査などで以前訪れたことがありましたが、主催者として利用するのは初めて。
個性的なフォルムでとても響きが良いホールで、ピアノは軽やかなタッチで豊かに鳴るスタンウェイのフルコンサートピアノ。私の生徒さん達にも演奏体験してもらいたい会場でした。
第1部はアンサンブル。
子ども達は、サン=サーンス作曲の組曲「動物の謝肉祭」から抜粋し連弾。
原曲は2台のピアノとオーケストラや室内アンサンブル用に書かれた作品で、色んな動物が描写されています。
しかし、さすがサン=サーンス。
独特の風刺や皮肉が見え隠れし、「ピアニスト」「化石」などその色が濃い楽曲も・・・。
また、純粋に美しく、単独でも取り上げられる名曲「白鳥」もこの組曲の1つ。
チェロとピアノ(またはハープ)が静かな湖に優雅に泳ぐ白鳥を見事に描かれていますね!
今回初出演の小学生低学年の生徒さん達から、10回近く出演の中学生まで年代や経験、現在持っている技術が違うものの、原曲のテイストを表現できるよう、数曲を除き、私自身が連弾用に編曲しました。
連弾アレンジ譜は初級~本格的なものまで幾つも楽譜が出版されています。
練習を重ねればそのまま利用できるものもあれば、素晴らしく魅力的なアレンジだが、今回の対象者には難しすぎたり、難易度が低いと演奏効果が低くて、ちょっとつまらい感じに聴こえたり・・・と生徒さん事情にマッチしないため、個別に作成した次第です。
さて、いよいよ緊張感漂う本番ですが、みんな精一杯見事に演奏してくれました!
各曲を個々に仕上げてきた中、本番で一つの組曲として総仕上げ。
客席もその世界を味わっていただけたようで、本当に嬉しい瞬間でした!
中盤には、シニア・シルバー世代の歌のアンサンブルでクラシックからミュージカル・ナンバーまで名曲を披露。
笑顔が絶えない楽しいクラス!でもポイントは押えて一歩前進・・・府内2か所で私が指導している歌のサークルの皆さん。
有志の方々の出演で、暮らしの傍らにいつも音楽がある喜び、そして発表できる幸せに心ときめいておられました!
アンサンブルの部・・・最後は大人のピアノの生徒さん達の連弾。
2人4手で紡ぎ出すピアノ連弾の醍醐味を味わい、表現することを目指し、練習を重ねてきました。
今年、生誕340年を迎えたJ.S.バッハ「管弦楽組曲」や「カンタータ」の連弾アレンジは精緻で奥深い趣を・・・
オリジナル作品ではフォーレ「ドリー」を柔らかな音色で・・・
そして、ピアソラ「ミケランジェロ70」は熱いリズムと迫力のサウンドを・・・等々
各曲の特色が生きた演奏をお届けできたと思います。
ジョイントコンサートさながらの圧巻のステージに客性も大いに湧きました。
(つづく)