第2部はソロのステージ。
初めに子ども達が独奏。
モーツァルト、ベートーヴェンなど古典派の名曲や、ギロックなど子ども達に向けて書かれた素敵な楽曲も。
今回、ピアノ発表会初出演の子ども達は本人は勿論、保護者の方々もドキドキ気分だったと思いますが、しっかり初舞台を務め、ホッと胸を撫でおろされたことでしょう!
数週前に右足指骨折し、本来右足で操作するダンパーペダルを左足を使う練習に切り替えた小学校低学年の生徒さんも、本番中はギブスを外して良いと前日に医師の許可が出て、松葉杖無しでステージに立てたことも嬉しい出来事の一つです。
高学年や中学生以上の生徒さんは、曲のボリュームが増し、音楽表現に必要な技術や暗譜の仕方をより練って臨みました。
その成果がこの日の演奏に発揮できて、自信につながったことと思います。
工夫して対処すること、それによって得られた達成感はピアノ演奏に限らず、今後の様々な事柄に向き合う時の良き原体験になると信じでいます。
続いて大人の生徒さん達による独唱のひととき。
ベッリーニやティリンデッリなどイタリア歌曲、ナポリ民謡、中田喜直や團伊玖磨の日本歌曲・・・お気に入りを歌唱。
詩と音楽の融合である声楽は、器楽より具体性を持って直接的に表現できる音楽分野・・・
つまり、器楽は楽器を通して音楽表現するのに対し、声楽は各人の生身の「声」が楽器であり、多くの作品は歌詞があることで明確に楽曲の内容や情感を伝えられますね!
今回出演の皆さんも伸びやかに想いを届けておられました!
その中に数年前に大病を得てレッスンをお休みだった男性が病を克服され復帰し出演。
高らかに歌い上げられる姿に伴奏を担当する私も深い感銘を受けました。
最後のプログラムは再びピアノソロ。
シューベルトの即興曲、ショパンのバラードやソナタ、ラフマニノフの楽興の時・・・と言ったピアノ音楽の中でもロマン溢れる作品が並びます。
趣味で続けている生徒さんも、自身が指導者、演奏者として活動している生徒さんも各曲の詩情や熱情を一心に表現されていました。
それだけに深い音楽性と高い技術を要しますが、それぞれのスケジュールの中、精一杯努力して臨まれたことと思います。
客席も熱心に聴き入っておられる様子がステージ袖にいる私にも伝わってきました。
演奏できる喜び、聴いていただける幸せを出演者全員共有できました。
充実感や達成感、そしてまた次のステップへの原動力を得た生徒さん達の今後の成長を楽しみにしています。
素敵な演奏をありがとう!!
お疲れ様でした!

